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国産のプロポリスはどれくらいあるの?

日本の面積の約3分の2は森林ということで、森林率は非常に高くなっています。
しかし、その面積をブラジルと比べると、わずか26分の1ほどと極めて狭いものです。
北海道から沖縄までプロポリスは作られていますが、この狭い国の中で、どれほどのプロポリスが作られているのでしょうか。

国産プロポリスの生産量

日本国内のハチミツの生産量は、国内消費量の約5%~7%程度で、約2400トン前後と推定され、減少傾向にあります。
ローヤルゼリーも約5%前後とされていますので、同じ蜂製品であるプロポリスの生産量も約5%程度と推定できます。
2016年度の厚生労働省の輸入食品監視統計情報からすると、プロポリスの輸入量は100トンにも満たない程度ですから、約5トン前後と推定されます。
プロポリスの主要輸入先であるブラジルやアメリカの広い国土と大自然に比べて、日本の国土が狭く、ミツバチがプロポリスを採集する自然環境も限られています。

減少する養蜂家

国産ハチミツの原料となるアカシアの木の伐採や蜜源花が減少しているため、養蜂家の収入は伸びず不安定なため、後継者が減少しています。
既存の養蜂家も高齢化が進み、廃業せざるを得ない現状があります。
また、ミツバチの減少も大きな要因となっています。
稲に使用する農薬などの影響も大きいものですが、中でも、ミツバチの身体に寄生するダニによる被害は甚大なものです。
女王バチが卵を産んで繁殖させなければなりませんので、時間がかかります。
ハチミツを採集する日本ミツバチや東洋ミツバチなどとプロポリスを採集するセイヨウミツバチの種類は違いますが、自然環境から受ける影響は変わりません。
良質なプロポリスを採集するためには、植林や伐採を適切に行い、森林の管理をしなければなりませんが、その担い手も不足しています。
自然環境を整えるには時間と労力が必要とされますので、プロポリスの生産量増加は非常に厳しい状況です。
国産のプロポリスの生産量はわずかなもので、研究用に使われることもあり、販売量も少なく、少し高めになります。
フラボノイドを主成分とする健康増進効果がありますので、機会があれば、試してみてはいかがでしょうか。