プロポリスの採集量はどれくらい?
プロポリスはミツバチが植物から採集して作り、わずかしか採れない貴重なものといわれます。確かに、ハチミツはスーパーに限らずいたるところで見かけますが、プロポリスを目にすることは少ないものです。
どれだけのプロポリスが採集されているのでしょうか。
プロポリスの輸入量
2016年度の厚生労働省の輸入食品監視統計情報を見ると、プロポリスの原材料としての輸入量は、ブラジル52トン、アメリカ30トン、オーストラリア9トン、中国5トンと、総量でも100トンに満たない量です。それに対して、同じ蜂製品でもハチミツ5万トン、ローヤルゼリー400トンとなっており、きわめて少ないものです。
国産のプロポリスの量はわずかなもので、完成品としての輸入品は含まれていませんが、プロポリスの希少性は際立っています。
少ない中でも、プロポリスの国ごとの輸入量の差には大きな開きがあります。
ハチミツやローヤルゼリーは、中国産がほとんどですが、プロポリスは、ブラジルとアメリカが多くを占めています。
蜂の採集能力
ヨーロッパやオーストラリアなどでプロポリスを採集するのは西洋ミツバチです。一群の年間生産量は約50gといわれます。
それに対してブラジルやアメリカ南部地域でプロポリスを採集するのはアフリカナイズドミツバチです。
セイヨウミツバチとアフリカミツバチが自然交配して生まれた種で、アフリカミツバチの攻撃性と高い防衛本能を受け継いでいます。
目的に対して直線的に飛行し、セイヨウミツバチに比べて4倍以上の飛行距離を持っています。
そのため、プロポリスの採集能力も高く、年間約150~300gを採集します。
一時期ブラジルは、命の危険もある蜂のためにハチミツでさえ輸入しなければならなくなっていましたが、凶暴性のある蜂を上手くコントロールする技術を身につけ、最高級品質のプロポリスの産地となりました。
恵まれた自然
高品質のプロポリスを生み出すのは、蜂ばかりではなく、恵まれた自然と行き届いた管理体制です。森林があれば良質の製品ができるというものではありません。
植栽や伐採など、森林の健康を保つための管理体制が重要です。
植物が健康に育つから、品質の高いプロポリスが生まれます。
プロポリスは他の蜂製品に比べ、わずかな量しか採れない貴重なものです。
健康や美容に優れた効能を持っています。
健康な生活のために、毎日の生活に取り入れてみてはいかがでしょうか。