ミツバチ達のプロポリス活用法
人の健康に優れた効果をもたらすプロポリスは、効果を活かせるようにいろいろな製品が作られています。サプリ、化粧品、歯磨き、石鹸、シャンプーなど多岐にわたります。
それでは、このプロポリスを作った本人、ミツバチはどのように使っているのでしょうか。
外敵の侵入を防ぐ
ミツバチが植物の樹液や樹脂を唾液に含まれる酵素で混ぜ合わせて作ったプロポリスは、にかわ状の物質です。これを巣の隙間や入口に塗ることで、外敵が侵入できなくします。
大きな虫は侵入できなくなり、強い殺菌・抗菌作用で、細菌やウイルスなどの病原菌も繁殖を抑え、死滅させます。
巣の強度を高める
プロポリスは油脂を含んでいるため、巣の隙間を塞ぐことで、雨風に対しても強くなります。外部からの攻撃に対しても、何層にも塗り重ねることで、振動も抑え、構造を強くしています。
そのため、プロポリスは、ミツバチが巣を補修するためものだと思われていました。
巣内の腐敗防止
通常、ミツバチは廃棄物は巣の外に捨てます。しかし、小さなトカゲやネズミなどの侵入者は、ミツバチ毒で殺しますが、死骸が大きすぎると外へ出すことは不可能です。
死骸をプロポリスで包み込み、閉じ込めることによって、死骸を腐ることなく無菌の状態で保ち、無臭無害のミイラとします。
この働きを知ったエジプト人が、ミイラを作る際の防腐剤としてプロポリスを用いるようになったのです。
巣内の除菌
プロポリスの強力な殺菌・抗菌作用は、巣内を清潔に保ちます。高温多湿の地域や時期でも、強い殺菌・抗菌作用が細菌などの繁殖を抑え、清潔に保つことができます。
また、プロポリスで巣の入り口を塗り固め狭くなっていますので、身体に雑菌をつけて帰ってきたミツバチも、入り口を通る際にプロポリスに触れることになりますので、身体を除菌し、雑菌を巣の中に持ち込むことがありません。
プロポリスは、ミツバチの生活にとっても欠かせないものです。
人間は、その効能を活かし、ミイラづくりや傷の治療などに利用するようになりました。
しかし、ミツバチはプロポリスに含まれる豊富な栄養成分を使うことなく、人間の健康増進に活かされています。
ミツバチに感謝しながら、大切に使いたいものです。